浪間新太 阿部峻介
【動画】京都ー山科間で立ち往生した列車から降り、最寄りの山科駅へ歩く乗客ら=乗客提供
今季最強の寒波の影響で24日夜~25日未明にかけてJR京都線、琵琶湖線で15本の電車が立ち往生した。中には5時間前後にわたって車外に出られないケースもあった。帰宅時間とも重なり、満員だった車内はどうなっていたのか。
「車内はすし詰め状態ですごく暑かった。酸素も薄い感じ。マスクもしていたので、息苦しかった」
大津市の会社員男性(26)はそう振り返る。
京都府長岡京市の職場から自宅に帰る途中だった。午後8時ごろ、滋賀方面に向かう電車に乗った。出発は定刻から1時間半ほど遅れ、車内はほぼ満員。「立っていたが、身動きが取れないくらい混雑していた」
出発から数分後、山科駅の手前で止まった。「分岐ポイントにトラブルがある」という車内放送があった。
そこから2時間。車内では徐々に、体調不良を訴えて座り込む人が出始めたという。男性は「歩いて駅に向かったほうがいいのでは」と思った。停車した位置からなら、山科駅まで歩いても20分ほどだ。
しかしドアは開かない。「雪…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル